LCC搭乗記-春秋航空日本(Spring Japan)編-

※2018年2月現在、当記事で紹介している成田=関西線の運行並びに737円セールは行われていません。

利用便 往路:IJ651便 成田(NRT)T3 11:55→関西(KIX)T1 13:55

復路:IJ656便 関西(KIX)T1 19:50→成田(NRT)T3 21:15 ※IJ656便は2017年3月より減便予定

こんにちは。ツアーガイドNです。

成田空港見学ツアーで第3ターミナルを訪れる際に、格安航空会社LCCと従来の航空会社FSC(Full Service Carrier)のサービス概念の違いについてお話をさせて頂いてます。が、実際にLCCを利用したことが無い人にとっては、正直怖くて利用できない…なんて感覚があるのかもしれません。

そこで、今回はツアーガイドN自らがLCCを利用し、レポートを作成しました。 LCCに対する理解が深まり、空の旅がより身近になるきっかけになれば幸いです。

国内LCC顧客満足度1位の実績

さて、今回利用するのは春秋航空日本 Spring Japanです。

中国の航空会社春秋航空の日本法人が運航するLCCで、中国本土と成田を結ぶ国際線に加え、国内線も4路線運航しています。ちなみにこのSpring Japanですが、国内線のLCCにおいて2年連続で顧客満足度1位を獲得しています。

LCCの顧客満足度調査…国内線は2年連続で春秋航空日本が1位、国際線はエアプサン

このSpring Japanですが、毎月7日に国内線のチケットを737円で販売する超お得なセールを実施しているんです!! なぜ737円なのかというと、運航している機体がボーイング737という飛行機だからなのです。ちなみにこのボーイング737ですが、エアバス社製のA320と並んでLCCで良く使われている機材。通路が1本しかないナローボディ機で、通路を挟んで3-3の座席配置。定員は160名~190名程度です。 今回はこの737円セールをフル活用して、成田空港と関空(関西国際空港)を往復することにしました。

Spring Japan 春秋航空日本公式サイト

諸手数料は別途支払いが必要!

上記が利用明細です。

まず航空運賃ですが、737円×2(往復)で1,474円となっています。

続いてPSFC。これは空港使用料とも言われるもので、成田空港の各ターミナルを使用する際には必要な料金です。ちなみに第3ターミナル発着の国内線は、出発・到着共に380円となっていますので、往復で760円となります。 旅客サービス施設使用料(PSFC)および旅客保安サービス料(PSSC)

そして少々厄介なのが支払手数料です。

クレジットカード決済またはコンビニ決済を利用すると、航空券1枚に付き430円の支払手数料が必要となります。往復なので860円となります。

最後に付帯サービス料ですが、今回は往路のみ座席指定を行いました。 富士山が見えるよう、窓側のF席を指定してみました。復路は夜便なので、どうせ景色も拝めないということで特に指定はしませんでした。

というわけで、成田空港⇔関西空港の往復で3,494円となりました。単純に2で割ると1,747円!たったこれだけで成田空港から関空へ行けてしまうのです。

もっとも、今回はラッキースプリングという区分の一番安いチケットです。

受託手荷物を預けたい場合や、変更・払戻が出来る条件でチケットを購入したい場合はもっと高い運賃を支払わなければなりません。

Spring Japan 運賃の種類と特徴

往路:IJ651便 成田(NRT)T3 11:55→関西(KIX)T1 13:55

Spring JapanはLCC専用の第3ターミナルを発着しています。高速バスは直接第3ターミナルに乗り入れている便もありますが、電車で成田に行く場合は空港第2ビル駅(成田第2・第3ターミナル)で降りて、シャトルバスに乗って移動する必要があります。

搭乗カウンターは入ってすぐのところに

シャトルバスを降りてターミナルに入ると、すぐ目の前に搭乗手続きをするBカウンターがあります。今回は預け手荷物が無い為、自動チェックイン機にて、予約確認票のQRコードを読み込ませてチェックインするのみ。機械の指示する通りに手続きをすると1分程度で航空券が発券されました。ちなみに機内に持ち込める荷物はなんとたったの5kgまで!しかも1つまでとなってます。スーツケースだと自重が重いので、軽めのバッグで荷造りすると良いでしょう

保安検査場の混雑を考えて早めに出発ゲートへ

航空券を手に入れたので、搭乗ゲートへ移動します。国内線の保安検査場ですが、混雑時には通過に15分以上かかることもあるそう。飲み物や軽食・簡単なお土産も中で手に入るので、なるべく早めに保安検査場を通過しておきましょう。

今回はバス移動で飛行機に搭乗

国内線の固定スポット、つまり飛行機に直接乗ることが出来る搭乗ゲートは2017年2月現在4つしかありません。今回は固定スポットではなく、ランプバスという幅広のバスに乗って移動し、飛行機へタラップを使って乗り込むパターンでした。

ちなみにランプバスはペシャンコに見えますが、沢山の人が乗ることが出来るように一般のバスの幅を広くした仕様です。つまり、車高は変わらないそうです。目の錯覚というやつですね。

沖止めの飛行機は迫力満点

ターミナルから直接乗り降り出来ない場所に駐機する飛行機を「沖止め」と言いますが、バス移動がめんどくさいのはさておき、飛行機を間近で見ることが出来る絶好のチャンスでもあります。バスを降りると目の前に飛行機が横たわっていますので、記念写真を撮るのも良いでしょう。ただし、ここは制限エリア内ですので、あんまりのんびりしていると早く乗るよう促されることも。手際良く撮影したいものです。

いざ機内へ!思ったより狭くないシートピッチ

タラップを使っていよいよ飛行機に乗り込みます。今回は富士山がよく見えるように9のF席(進行方向右側の窓側席)を指定していました。前から9列目なのですぐに着席できました。シートピッチ(前の座席との間隔)は思ったより狭くなく、短時間であれば快適に過ごせそうです。隣のご婦人は、どうやらお連れ様の娘さんと席が離れてしまったようで、少し離れたとこに座っている娘さんと苦労しながらコミュニケーションを取っていました。たかが400円、されど400円ですが、複数名で利用する場合は隣席を指定した方が楽しい旅になりそうです。

いよいよ離陸!機窓からは富士山の他にもあんな場所が!

IJ651便大阪関西行きは、定刻よりも5分ほど遅れて12:00頃静かに動き出しました。Spring Japanで使用されている機材はリース機で、中古等ではなく新しい飛行機を使用している為、特に心配な点もありません。むしろLCCであることを忘れさせるくらいスムーズに、A滑走路より南向き(RWY16R)に離陸しました。

機窓(飛行機の窓)からの眺めですが、個人的には2つのポイントがあります。一つは言わずもがなの富士山です。思ったよりもすぐ近くの真上を飛びます。機内モニタがないので、今どこを飛んでいるかの情報がないのですが、大きな湖が見えてくると間もなく富士山です。機内アナウンスでも富士山が見えてますと教えてくれますが、沢山写真を撮りたければ、窓の外の景色を注意して観察したいものです。

そして、実は富士山以外にチェックをしてもらいたいスポットがあります。

それは知多半島を過ぎて伊勢湾に差し掛かる時に眼下に見えてくる海上空港です。

実はこちらは中部国際空港、通称セントレアです。人口島とそこにつながる連絡橋が目に入るので、すぐにそれと気付けるはず。飛行機が好きなら、是非チェックしたいポイントです。

あっという間にシートベルト着用サインが点灯

中部国際空港を過ぎて、紀伊半島に差し掛かると「もうすぐシートベルト着用サインが点灯するので、お手洗いのご利用はお早めに」というアナウンスが流れます。

紀の川に沿って西へ進み、和歌山県を抜ける頃には着陸態勢に入ります。和歌山県と兵庫県の淡路島の間を抜けるように機首を北へ向けると、徐々に高度を下げ、関空のB滑走路に着陸しました。

無事に関空に到着!所要時間は予定より10分短い約90分

誘導路を移動し、定刻より5分ほど早く13:30に到着しました。所要時間は予定より短い90分でしたが、これは風向きや使用する滑走路によって異なるので、毎回速くなるとは限りません。降機後、ターミナル内から到着した飛行機を見ると、奥に海上空港の証である長大な連絡橋が見えます。関空に降り立った実感が湧いてきます。

The best Airport in the world の関空

関西国際空港は手荷物取り扱い部門において、2015年から2年連続で世界第1位の評価を受けています。開港以来20年以上もロストバゲージがないそうです。国内線の荷物受け取りターンテーブルにも、それをアピールする演出がなされていました。

復路:IJ656便 関西(KIX)T1 19:50→成田(NRT)T3 21:15

関空にはLCC専用の第2ターミナルもありますが、ピーチアビエーション以外の国内LCCはいまのところ全て第1ターミナルの発着です。成田もそうですが、LCC専用ターミナル以外を発着するLCCがあるのが厄介です。。。

しかし、間違えることさえなければ、メインのターミナルから出発できるのはとても良いことです。お土産買うにも食事をするにも第1ターミナルの方が断然便利ですからね♪

搭乗手続きの流れは同じだが、荷物の重量チェックあり

成田と違い、関空⇔成田便の為だけのチェックインカウンターなので、活気がなく少し寂しいです。基本的に預け手荷物がなければ自動チェックイン機を使用してのチェックインとなりますが、締め切り15分前を過ぎたあたりから、全てカウンターでの対面チェックインに切り替わりました。いずれの場合も、機内持込荷物の重量チェックがあります。5kgをうっかり超過して荷物整理をやり直している方もいました。成田では混雑し過ぎていて事実上ノーチェックとなっていましたが、落ち着いてる関空では常時チェックが入るようですので、お土産の買い過ぎには注意しましょう(笑)

保安検査場も成田より空いててスイスイ♪

ピークの時間帯を過ぎていることもありますが、保安検査場はガラガラで、各列3人ぐらいずつしか並んでおらず、ものの3分程で通過しました。混雑時には多少待つこともありそうですが、規模から察するに10分かからないで通過できると思われます。ゲートに到着すると、往路の成田と違い、これから乗る飛行機の情報がちゃんと掲示板に表示されています。旅情を誘いますね♪

マーシャラーの姿も!ボーディングブリッジからの搭乗

この日は関東で強風が吹き荒れていた為、30分ほど遅れて飛行機が到着しました。飛行機を正しい停止位置に導く仕事である、マーシャラーの誘導を見ることができました。少し早めにゲートに行って、空港で働く人たちの活躍ぶりを観察してみるのも楽しいですよ♪なお、帰りはタラップからの搭乗ではなく、いわゆるボーディングブリッジからの搭乗となります。これはこれで旅情があっていいですね。

機内混雑を避ける為、窓側の座席から搭乗開始

復路は座席指定しなかったのですが、奇跡的に?33A=窓側席をゲットしました。 夜便とは言え、昼間とは異なる夜景を楽しむことができるので、ぼんやり機窓を眺めることにします。混雑を避けるために、後方席ではなく窓側席の乗客から搭乗が始まりました。確かにこの方がスムーズに乗り込めるかもしれませんね。33Aの席は最後列でした。降りるときは大変ですが、機内全体の様子が観察出来て、これはこれで良いかもしれません。

飛行機到着からターミナルを出るまでに時間がかかる

定刻より40分ほど遅れて出発したIJ656便ですが、B滑走路に着陸後、21:40に無事成田空港の沖止めスポットに到着しました。ただし、この沖止めスポットは第2ターミナルの南側で、第3ターミナルへは10分弱ランプバスに乗って移動する必要があります。これ見よがしに第2ターミナルの前を通過していくので、ここで降ろして!と冗談で言ってる人もいました(笑)

ターンテーブルに到着!非日常感終了のカウントダウン

21:50を過ぎたころターンテーブルに到着。思いのほか荷物預けてる人が多いんだなぁと感じました。手荷物受取場を出て階段を昇ると…

第3ターミナルの到着ロビーです。

ここを出たら飛行機を利用しない人も自由に出入り出来るエリア。LCCの旅も無事に終わりを迎えたのでした。

運賃・時間の比較

最後に運賃と時間の比較をしてみたいと思います。

始点・終点は平等になるようにそれぞれ東京駅→大阪駅とします。

【条件】 LCCはSpring Japanの737円セールでラッキースプリングを利用。

東京駅→成田空港はJR線の快速エアポート成田を利用。

関西空港→大阪駅は南海電鉄の空港急行+JR大阪環状線を利用。

新幹線はのぞみ普通車指定席利用+新大阪駅→大阪駅はJR京都線を利用。

LCC利用

9:17東京駅発→14:58大阪駅着 所要時間:5時間41分

飛行機代:737+380+430=1,547円

東京駅→空港第2ビル駅=1,320円

関西空港駅→大阪駅=1,100円  片道合計:4,047円 

新幹線利用

9:20東京駅発→12:05大阪駅着 所要時間2時間45分

東京駅→大阪駅=13,620円 

【結論】 LCCを最安値で利用して、東京駅→大阪駅を移動すると

片道当たり9,573円節約できるが、2時間56分余計にかかる

皆さんも是非格安飛行機旅にチャレンジしてみて下さいね♪

現実に引き戻される最終電車

旅の余韻に浸りたいところですが、一気に現実に引き戻される出来事が…(笑) 飛行機が遅れていたこともあり、最終のアクセス特急で帰ることになったのでした。。。

※時間が空いたので始発駅の成田空港駅(成田第1ターミナル)まで移動しました。

(了)

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